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紅茶サイト Tea for Life別館

紅茶サイト「Tea for Life」のブログ部門です。 紅茶ニュース、商品レビュー、紅茶専門店レポなどをお届けします。 Tea for Lifeは紅茶をカジュアルに、もっと身近に楽しむ事を目指しています。
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ボヘミアングラスから19世紀ジャポニズムの紅茶を考える

サントリー美術館で開催中のボヘミアングラス展に行ってまいりました。

紅茶とはあまり関係ない…と、思っていたのですが
非常に気になるティーセットが展示されておりました。
同じ画像がどこかに無いかと探してみたところ、非常に近いものを発見。

(引用元:ART INSTITIVE CHICAGO

2リットルは余裕で入りそうな大きなグラスのティーポット、持ち手付き
そして見慣れたティーポットがもう一つ。
丸型フラスコっぽいもの(ミルクピッチャーか?)
シュガーポットの形状は見てきたものと異なっていますが、大体こんな感じ。
年代的には1870−90年ごろのものだったと記憶しております。

これが物凄く不思議で。
なぜポットが2個もあるのか。片方何に使ってたの?

しばらく考えたのですが、大きさと持ち手から考えるに、大きい方はヤカンの役割なのではないか?と思われます。
中欧はそういうスタイルなのかな?と思って調べてみると、そうではなく、
どうやら19世紀後半という時代の影響が強かったようです。

19世紀後半に多い「ポットウォーマー付きティーセット」

紅茶専門店ではティーポットにティーコジーが付いている事が多いです。
Janatさんはキャンドルタイプで、「さすがフランス、やることが新しい、お洒落」とか思っていたんですが

どうやらこれは、日本の茶道が元であり、19世紀後半に流行したもののようです。
この小さなキャンドルも「ティーライト」という名前になっております。
アロマテラピー専用キャンドルだと思ってましたが、お茶用品だったんですね…
History of Tea Lights


19世紀後半は、江戸幕府の鎖国政策が終了し、日本文化が西洋に入っていった時期で
フランスを中心に日本趣味(ジャポニズム)が流行。
美術関係は多くの影響を受けたようですが、おそらくポットウォーマーもその一環だったのかな?

茶道を模したと考えると、大きなポットはヤカンの役割と考えられそうですね。



そうなってくると気になるのは、そのヤカンのお湯、
どこに注いでたんだろう?という点です。
紅茶では、差し湯はカップに注ぐのがマナーだと言われております。
でもどう見てもカップに注ぐためにしてはポットのサイズが大きすぎる。沸かすお湯の量も多い。小ポットに注ぐほうが自然なんじゃないだろうか。茶道の影響を受けたのだとしたら特に。

さらに19世紀後半は、ようやくセイロンティーが登場した時期で
イギリスの紅茶輸入において、インド産が中国産を初めて上回ったのが1888年茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会  より)

20世紀になるまで、半数以上は中国産のお茶、中には発酵の弱いお茶も当然含まれていたはずなので、
やっぱり差し湯はポットに注いで、何杯か楽しんでいたんじゃないだろうか……と、いう気がするのですが……
この辺どうなってるのか気になります。


ティーコジーと同じくらい、ポットウォーマーにも歴史があったと、ひとつ勉強になりました。
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食事に合う紅茶の「条件」はなに? Tea for Life的食事紅茶考察

少し前から「おにぎりに紅茶が合う」ということで話題になっておりますが、皆様は食事に紅茶っていかがでしょうか。
私はというと、ほとんどの場合食事にも紅茶を合わせます。そんな食生活で気が付いたのは、あらゆる紅茶がいついかなる時も食事に合うというわけではなく、「合う紅茶」「合わない紅茶」があるなという事です。あくまで私の体験がベースになっておりますが、今回はそれをまとめてみました。

Tea for Life的 食事に合う紅茶の条件

  1. 香りが強くない
  2. 渋みが強くない
  3. 少し薄目に抽出されたもの
雑のように思われますがこれだけです。
個性的な香りや味わいで楽しませてくれるシーズナルティーや産地別紅茶は、紅茶を主役にし、食べ物を紅茶に合わせるほうが美味しく、
食べ物を美味しく食べるなら、あまり個性が主張していない、でも旨味のある紅茶のほうが合うと思います。
それもゴールデンルールで淹れたしっかり味より、少し軽くした味わいのほうが良い。

何故かというと、紅茶で「香りが強い」と言っても食事の香りには負ける事が多いので、本来の香りを楽しめない事が多く、また食事の味と香りが混ざって「メントールの香りのおにぎり」という組み合わせになってしまう事もあります
渋みに関しても、しょっぱさ+渋さの組み合わせが不協和音となるケースが多い気がいたします。
が、味覚に関しては個人の差が非常に大きいと講座でも実感しておりますので、あくまで私の場合はという事で。

Tea for Life的 美味しかった食事紅茶3品

1.HOATEA 「えがお」
いつもお世話になっているHOATEAさんからまずはおすすめ。
HOATEAさんには「つなぐ」という食事用紅茶があり、こちらもおすすめですが、パンやご飯の主食に合わせるなら個人的にはこちらかな、と思う一品。ほうじ茶入りで香ばしく、飲みやすいです。
公式サイトによる商品紹介はこちらから→ HOATEA 「えがお」
私のレビューはこちら → えがおの紅茶


2.トワイニング イングリッシュブレックファスト
イングリッシュブレックファストはトワイニングに限らず、どのメーカーのものでも大体合うように感じます。
メニューが洋食ならミルクティーでもよく合う。パン系は特に。
シンプルなバタートーストとサラダとイングリッシュブレックファストのミルクティー…最高の朝ごはんです。
お食事の友はそんなに高い紅茶でなくても良いという理由から、代表としてトワイニングを。


3.リプトン ティーハウスブレンド
今はなき銀座リプトンで提供されていたティーハウスブレンド。
しっかりした味わいで濃く淹れてもご飯にもお菓子にも合う!

リプトン・ブルックボンドハウスでも「ハウスNo.1ブレンド」という商品の扱いがあるのですが
銀座店で提供されていたのは、おそらく京都フクナガ社の「ティーハウスブレンド」だとおもわれます。

ハウスNo.1ブレンドは飲んだことが無いのですが、リプトン・ブルックボンドハウスの茶葉はコスパが非常に良く美味しいので、こっちも美味しいはず。


あと、市販はしていないですが、マザーリーフティースタイルの標準紅茶も食事にすごく合うと感じます。
茶葉を売って欲しい。


…と、これをまとめていて思ったのですが、
ここ最近注目され、美味しくなったファストフード店のコーヒーは、コーヒーとしては良くても果たしてハンバーガーに合うんだろうか?と疑問に思いました。

紅茶で例えるなら、上質のダージリンがファストフード店で登場したとして、
ハンバーガーと一緒には食べないなぁ、と、思ったのでした。

食べあ合わせって深いですね。
皆様のおすすめもぜひ教えてくださいませ。

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冷凍or吸湿、紅茶葉の風味を最も落とすものは何か実験

くらしに役立つ知恵を集めた大手サイトにて
「買い過ぎたコーヒー紅茶は冷凍保存しておけば大丈夫!」
と紹介されていたのを拝見したので、教えに従い冷凍保存してみる事にしました。
 
って、ちょっと待てというツッコミが入りそうですね。
そうなんです。紅茶は冷凍保存には向かないというのが定説です。
何故なら、
1.冷凍庫内の匂いが移る
 →匂いを吸収しやすい特性があるため、食品の香りが茶葉に移り、風味が損なわれる
2.水滴がつく
 →常温と冷凍の温度差で水滴ができ、茶葉が湿気る
 
そんなわけで実際に冷凍保存を試みたことが無い私ですが、
いい機会だし実際どのくらい風味を落とすかやってみよう。
というわけで、比較してみました。
 

用意した茶葉と比較の方法

①常温で放置
②常温で放置し、霧吹きで水分をかける
③冷凍庫に入れる
④常温に戻す&冷凍庫に入れるを繰り返す
 (毎朝10分程度常温にさらす)
 
紅茶は日東デイリークラブを用意。
201303241.jpg
冷凍組はジップロックに入れてます。
これにより庫内のにおい移りがかなり緩和されそうですが、実際に保存する場合、さすがにこのくらいはガードするだろうと想定して入れてみました。
これを約2週間常温放置・2週間冷凍。

さて、結果のほどをぜひご想像ください

結果

テイスティングカップを温め、約3分抽出。
液色はあまり変わりはありませんでした。
201303242.jpg
(水滴等がお見苦しくてすみません)

さて、結果は
あくまで私の感覚上、ということを念頭に置いていただいて、美味しい順に

①(普通)→③(冷凍)→④(冷凍ときどき出す)→②(湿気)

という順番に。
ただ、いずれも大差は無い。
期間が短かったかな。

冷凍組は両方とも香りが控えめになった印象ですが、味の劣化は思ったほどではありませんでした。
期間も2週間と短かったので、もっとカピカピになるまで何ヶ月も冷凍してみたら違うのかもしれません。
便宜上③→④という順番を作らせていただきましたが、おそらく目隠しして飲んだらどっちなのかはわからないだろうなという気がします。


②は逆に条件を過酷にしすぎたのか、ちょっと悲しい感じの味になりました。
①は心地よい渋みがあるのですが、②はまとわりつくような渋さになり、舌の根元が嫌な感じになる味わいです。
ただ、香りは③より②のほうが残っている印象。

なので茶葉によっては、例えばフレーバーなら冷凍してもある程度は耐えるだろうと予想されます。
あ、紅茶は基本的に冷凍しなくていいというところは改めて強調しておきます。


茶葉は生物ではないため、賞味期限も通常は2年程度あり、生鮮食品のように傷みを気にする必要はありません。
それでもカビなどが気になる場合、冷凍ではなく除湿してガードするほうが風味を保つのに効果的だと言えそうな気がいたします。
いつか常温・除湿・吸湿の比較もしてみたいです。
 

Comment(1)

夏休みの自由研究 レモンティーの謎 Pert1

もうずいぶん寒くなってしまいましたが、夏に発売された紅茶レモネードについて調べている時に気になった事がありまして、夏ごろからちまちま調べておりました。
このレモンティー…というかtea with lemonというメニューは、一体いつ頃登場したのでしょう?
色々なページを巡ってみたものの、出典があまりにもバラバラで追う事ができませんでした。
 
どうやら、日本に入ってきたのはアメリカの農業組合からの紹介という線が濃厚そうなのですが、世界でいつ頃考案されたか、となるとちょっと疑問です。
アメリカで採れ過ぎたレモンを絞って入れたという説が多数派のようですが、
イギリスでの呼ばれ方やアメリカの歴史を考えるとなんか腑に落ちないところも…というわけであれこれ調べてみました。
common5.jpg

①レモンティーはアメリカが起源で、イギリスでは飲まれない説
こちらはルピシアだよりより。
 
「いずれにしても、レモンティーの起源はアメリカ。なので伝統と格式を重んじる英国では、「レモンティーは・・・」という考え方が強まったようです。」と書かれており、
レモンティーの起源はアメリカだと言いきってます。
”「レモンティーは・・・」という考え方”って何を言いたいのか具体的な記載がありませんが、あまり好まれていないと受け取っていいですかね。
 
この記事の信憑性は、その下に書かれている「紅茶本来の風味を大切にするルピシア」の信頼度と同じくらいと考えでいいでしょうか?
 
 
②イギリスにもレモンティーがちゃんとある説
一方でイギリスにもtea with lemonのメニューがある事は知られています。
こちらは「ロシアンティー」と呼ばれており、ヴィクトリア女王がロシアを訪問した際に出されたロシア式紅茶に由来しています。
 
 
というわけで
少なくともイギリスにはロシア経由でtea with lemonが入ってきています。
なお、ここに登場するヴィクトリア女王の孫娘とは、ニコライ二世の皇后アレクサンドラとなるため、訪問時期としては1894年~1901年の間、イギリスに広がったのはその後となります。
アメリカでレモンティーが飲まれていたことが確認できる時期のほうが20年ほど早いようなのですが
現在「ロシアンティー」の呼び名で定着している事を考えると、ヴィクトリア女王が飲んだというインパクトの方が大きかったのではと推測できそうです。
王侯貴族が伝播の由来となった他国のものを「邪道」なんて言うかな?
(そもそも他国の様式なので邪道・王道を議論するほど身近なものでないのでは?という意味も含め)
 
また、ロシアにはアメリカを経由して伝わったなんて説もありましたが、ヨーロッパを経由せずロシア→アメリカへの伝播となるとカナダ・アラスカを経由する事になります。
アメリカの開拓が西海岸まで到達するのは1860年代なので年代的にはあり得ますが、経済的な事を考えると大西洋経由のほうが人や情報の往来が激しいはずだし、やや不自然な気が…
そんな事あるものなのかな??
 
いずれにしても「アメリカ起源だから敬遠されている」というのは疑問符が付くんじゃないかと。
「ロシアンティー」なんですから、ロシア式という認識のはずでは…?
 
 
 
③世界で初めてのアイスティーレシピによると1879年にはすでに紅茶にレモンを入れている
1879年に出版されたレシピ本に、世界最古のアイスティーのレシピが掲載されているようです。
本の名前は「Housekeeping in Old Virginia」アメリカにて出版。
これが本当なら万博で初めてアイスティーが登場したという話も覆りますね。
で、ここに「A squeeze of lemon will make this delicious and healthful」という記載があり、レモンを入れると美味しくて健康的になると紹介されております。
 
おっとっとレモンティーを調べていたのに思わぬ副産物が。
 
 
④レモンとレモネードの発祥地から考える
レモンの歴史はかなり古く、西洋の果物だと思われがちですが原産はインドのヒマラヤ地方(アッサム州という噂も)と言われております。
その歴史は相当古く、10世紀にはヨーロッパに広まり、11世紀には食用にしていたようです。
レモネードは16世紀にフランスで始めたのが最初と言われておりますが、原型のようなものは11世紀のエジプト、あるいはさらに東の国にあるのでは、とも言われているようです。
 

⑤レモンティーの起源は中国である説
これはこちらより。
 
ロシアは世界の中でもレモンティーを愛飲する国であり、その起源は中国にある、との記載が。
他の出典が見つからないので正誤は不明ですが
 
日本では、レモンティー=アメリカ というイメージだけれど
アメリカではレモンティー=ロシア のイメージが強いっぽい?
 
そしてロシアは中国から茶を輸入していたので、レモンティーもそこから伝播したのでは…という思考なのかな。
ただしその後の中国では、お茶にレモンを入れている様子はない…
 
 
 
今のところ調べられているのはこんな感じ。
 
 
夢を含めてこんな仮説を立ててみました。
 
 
仮説1.「レモンティー=アメリカ」ってのは日本独自のイメージなのでは?
昔の人がアレンジティーに挑戦していなかったとは考えにくいし、アメリカ発祥より前にどっかで飲まれててもも不思議はないかなと。
個人的にはトルコとか、イスラム圏のお茶文化がどんなものなのかもっと知りたい。
あとロシアではいつ頃からレモンティーが飲まれていたのか、
そもそもロシアのお茶の歴史はどのくらい前から始まってるのかという点も。
中国と陸路で取引してたしヨーロッパ最古でしたと言われてもおかしくないような。
今のところイギリス・アメリカ目線の歴史資料は豊富にあるけど、イスラム・東欧は文献とか非常に少ないので、その辺の歴史を調べないと「レモンティーはアメリカが発祥です」なんて断言できないんじゃないかな。
 
 
仮説2.イギリスでレモンティーがあまり飲まれないのは、単にミルクティー飲んでるからじゃね?
何が言いたいかというと、レモンティー敬遠は習慣的なものであって、他国発だから、みたいな排他的な理由は無いんじゃないかな?と
日本で「あなたは緑茶に砂糖入れる?」って聞いて、「日本では緑茶に何も入れないのが普通だよ」と返事されたようなものなんじゃないかと想像してみる。
 
 
仮説3.フレーバーティーの起源から考えるロシアンティー
お茶への着香の歴史は、南方で採れたお茶を陸路で届けている最中に風味が落ちてしまったのをカバーするため、花や果実の香りでごまかしたのがはじめという説があります。
もし風味が落ちてしまっているなら、アレンジティーのはじめもここにあっていいのかなと思わなくもない。
これなら、中国ではレモンティーはあまり飲まれないけど、ロシアまで茶を運んですっかりくたびれてしまったお茶にレモンを入れて風味を補ったと考えられる気もする。
根拠は何もない。
 
 
あくまでも思いつくまま。
うん多分広く言われてるほうが正しいんだと思いますよ、なんの確証もなしに言ってるわけじゃないんでしょうから。
なのでPert2があるかどうかは思いっきり不明ですw
でもまた気が向いたらまた色々調べてみたいところです〜(´∀`*)
 
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お茶年間消費6㎏の謎~「世界のお茶消費量 TOP25」は正確じゃなさそう~

「トリップアドバイザー」さんが出している、「世界のお茶消費量」の記事を最近目に致しました。
201210191.jpg
長い事「紅茶を一番飲む国はアイルランド」と信じてきた身としてはなかなか衝撃的な結果です。
1位はアラブ首長国連邦(以下UAE)、その年間消費量は6.24㎏!
 
えええーーーーー!6㎏台!
 
 
凄い、凄すぎてにわかには信じがたい。というかごめん、信じられない。
だって、
積み茶をせっせと消費したいけどなかなか消費できずに困っている私の年間紅茶消費量はせいぜい1.5kgくらい(のはず)。
結構長いこと(10年以上だと思う)「世界一の紅茶消費国」として君臨してきたアイルランドの平均消費量が2.5kg~2.9kgで推移。
 
お茶関連の職に就いていない、一般的な市民が普通にお茶を飲んだ平均だと多くてもこのくらいじゃないかなと思うんですが
紅茶以外の飲み物もあって、コーヒー党だっているはずだし、子供や妊婦さんもいて、
ラマダンやりつつ年間平均6kgも?
 
本当に??ちょっと眉唾じゃないですかこのデータ??
 
というわけで、いつもの通り調べてみました。

輸入-輸出=国内消費量という式への疑問

トリップアドバイザーさんのデータはWikipediaからの出典(※1 で、元をたどればFAO(国連食糧農業機関)が公開している流通データ「FAOSTAT」のものです。
輸入量から輸出量を引き、その数値を人口で割ったものを「一人あたりの消費量」としています。
というわけで、このデータと同じFAOSTATを使って、2000年〜2010年のUAEの輸入・輸出額を調べてみました。
追記:改めてサイトを見ると「国内生産+輸入−輸出」との記載でした。
UAEではお茶生産してないのでこのデータだけで問題ないようです。

それをグラフにしたのがこちら。
20121019.png
青が輸入 赤が輸出、 黄色が輸入−輸出額です。
 
1年だけを切り取ったランキングだと気が付きにくいですが、数年並べるとおかしさ歴然ですね。
2005年の輸入−輸出がマイナスになってます。
 
輸入-輸出/人口 を年間消費量だと定義した場合、2005年は一切消費しなかっただけでなく、
足りない分はどこから出てきたんだという事になります。
 
つまりこの算式では、国内生産をそのまま消費した量がごっそり抜けてるんですね。
全くお茶を生産していない国ではある程度正確に測れるものかと思いますが
インド・スリランカ・中国などの茶生産地に関しては信用に足る値は出ないと思われます。
アイルランド・英国が他の表と変わらない一方で、インド、中国が思いの外少ないのはこのためでしょう。
まぁ、「この表は輸入-輸出/人口です!」と明記されてるので、グラフとしては何も間違ってないのですが
 
追記:すみません、入ってるみたいです…が、だとしたら2005年のお茶はどこから出てきたの。

少なくとも「世界の国民一人当たりの年間消費ランキング」として出すのはちょいと問題があるかなーと。
 
 

国内の茶在庫はどこへ行った?

ちなみに、2009年時点の平均お茶消費が6.24㎏とありますが、どうも計算が合わないです。
 
こちらのサイトによると2009年時点の人口は506.6万人となっております。
輸入(75,255) - 輸出(23,681) ÷ 人口(506.6)だと、約10.18kgになってしまい
一人当たり年間10㎏の紅茶を消費している事になります。
JETROが公開している2010年時点の人口(826万人)(※2 だと6.24になるので、人口数だけ2010年で計算されているようです。
 
その理由はわかりませんが、この記事では2009年の人口を506.6万人とします。
 
 
これで計算していくと、輸入-輸出/人口 は、2008年は13.37kgという凄い数字になり、2009年:10.18kg → 2010年:1.74kg
という感じで、急激に降下しています。
さすがに一般人が1年で10㎏の茶葉を飲むとは思えず、お茶ブーム到来&収束、とかで片付く量とは思い難い…
 
というわけで、ちょっと考えてみた
仮説1:観光客が押し寄せ国内の消費を後押しした。
仮説2:お茶関連の工場が設立され一時的に茶が集まった、その工場で飲料等に加工して出荷された分が茶輸出量にカウントされない
仮説3:前提となる数字に誤りがある(人口は把握できていないだけでもっと多いのでは?等)
仮説4:ボストン茶会事件ごっこが流行った
 
 
UAEに工場建てるとも思えないし、イベントで片付く量かね、これはもう4でしょ、4。
…と、思ったら、2005年に「ドバイティートレーディングセンター」が設立されていて、ここで保管・ブレンド・パッキングなどなどを一手に引き受けているらしい。(※3
お茶生産国→UAE→アラブを中心とした各国へ再輸出、という流れになっているのかと思われます。
 
ただこの影響だとしたらなおさら輸出量の少なさが気になるところなのですが、
ある程度貯めこんでいたりするのでしょうか…
また、2009年に Coffee & Tea Conventionが開かれたという事もあり、国内で消費されるお茶の量は例年より多かったと思われます。
このイベントのためにお茶用意してたという記事も見かけたのですが(※4
いまいち、これが原因だ!と確定できる要素が無い感じですかね。理由も1個とは限らないだろうし。
ただいずれにしても、いち個人が消費するのが困難な量からの急激な低下は、個人単位ではない大きな単位での売買があるんじゃないかなと思います。
 
 
それにしても、UAEの皆さまはどのくらいお茶を消費していらっしゃるんでしょう。
昔から、スリランカ低地産紅茶スキーとして有名な国なので、上位ランカーであることは間違いないと思うのですが…
 
お茶関連の機関が集計した統計を待てという事になるのでしょうか。
 
 

あなたもできる!年間6.24kg消費!!

6240g÷365日 = 17.09589041g/日
 
1日17g 紅茶換算だと1人用ティーポットで4杯ちょい ティーバッグで7個前後という感じでしょうか。
起きてる間、2時間に1回マグカップで紅茶を飲むだけの簡単なノルマです(`・ω・´)
 
わーい積み茶がすぐ無くなっちゃうねー(棒

昔のイギリス人は4kg飲んでたとの噂もあるんですが、そのくらいが限界じゃないかなと…。

出典
※1 http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_tea_consumption_per_capita
※2 http://www.jetro.go.jp/world/middle_east/ae/basic_01/
※3 http://www.dmcc.ae/jltauthority/tea/dubai-tea-trading-centre/
※4 http://www.smeadvisor.com/2010/06/the-growing-uae-tea-industry/
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糀谷 やな
自己紹介:
紅茶好き、紅茶と名のつくものには何でも釣られます。
紅茶専門店は170店舗巡ってます。
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