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紅茶サイト Tea for Life別館

紅茶サイト「Tea for Life」のブログ部門です。 紅茶ニュース、商品レビュー、紅茶専門店レポなどをお届けします。 Tea for Lifeは紅茶をカジュアルに、もっと身近に楽しむ事を目指しています。
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お茶年間消費6㎏の謎~「世界のお茶消費量 TOP25」は正確じゃなさそう~

「トリップアドバイザー」さんが出している、「世界のお茶消費量」の記事を最近目に致しました。
201210191.jpg
長い事「紅茶を一番飲む国はアイルランド」と信じてきた身としてはなかなか衝撃的な結果です。
1位はアラブ首長国連邦(以下UAE)、その年間消費量は6.24㎏!
 
えええーーーーー!6㎏台!
 
 
凄い、凄すぎてにわかには信じがたい。というかごめん、信じられない。
だって、
積み茶をせっせと消費したいけどなかなか消費できずに困っている私の年間紅茶消費量はせいぜい1.5kgくらい(のはず)。
結構長いこと(10年以上だと思う)「世界一の紅茶消費国」として君臨してきたアイルランドの平均消費量が2.5kg~2.9kgで推移。
 
お茶関連の職に就いていない、一般的な市民が普通にお茶を飲んだ平均だと多くてもこのくらいじゃないかなと思うんですが
紅茶以外の飲み物もあって、コーヒー党だっているはずだし、子供や妊婦さんもいて、
ラマダンやりつつ年間平均6kgも?
 
本当に??ちょっと眉唾じゃないですかこのデータ??
 
というわけで、いつもの通り調べてみました。

輸入-輸出=国内消費量という式への疑問

トリップアドバイザーさんのデータはWikipediaからの出典(※1 で、元をたどればFAO(国連食糧農業機関)が公開している流通データ「FAOSTAT」のものです。
輸入量から輸出量を引き、その数値を人口で割ったものを「一人あたりの消費量」としています。
というわけで、このデータと同じFAOSTATを使って、2000年〜2010年のUAEの輸入・輸出額を調べてみました。
追記:改めてサイトを見ると「国内生産+輸入−輸出」との記載でした。
UAEではお茶生産してないのでこのデータだけで問題ないようです。

それをグラフにしたのがこちら。
20121019.png
青が輸入 赤が輸出、 黄色が輸入−輸出額です。
 
1年だけを切り取ったランキングだと気が付きにくいですが、数年並べるとおかしさ歴然ですね。
2005年の輸入−輸出がマイナスになってます。
 
輸入-輸出/人口 を年間消費量だと定義した場合、2005年は一切消費しなかっただけでなく、
足りない分はどこから出てきたんだという事になります。
 
つまりこの算式では、国内生産をそのまま消費した量がごっそり抜けてるんですね。
全くお茶を生産していない国ではある程度正確に測れるものかと思いますが
インド・スリランカ・中国などの茶生産地に関しては信用に足る値は出ないと思われます。
アイルランド・英国が他の表と変わらない一方で、インド、中国が思いの外少ないのはこのためでしょう。
まぁ、「この表は輸入-輸出/人口です!」と明記されてるので、グラフとしては何も間違ってないのですが
 
追記:すみません、入ってるみたいです…が、だとしたら2005年のお茶はどこから出てきたの。

少なくとも「世界の国民一人当たりの年間消費ランキング」として出すのはちょいと問題があるかなーと。
 
 

国内の茶在庫はどこへ行った?

ちなみに、2009年時点の平均お茶消費が6.24㎏とありますが、どうも計算が合わないです。
 
こちらのサイトによると2009年時点の人口は506.6万人となっております。
輸入(75,255) - 輸出(23,681) ÷ 人口(506.6)だと、約10.18kgになってしまい
一人当たり年間10㎏の紅茶を消費している事になります。
JETROが公開している2010年時点の人口(826万人)(※2 だと6.24になるので、人口数だけ2010年で計算されているようです。
 
その理由はわかりませんが、この記事では2009年の人口を506.6万人とします。
 
 
これで計算していくと、輸入-輸出/人口 は、2008年は13.37kgという凄い数字になり、2009年:10.18kg → 2010年:1.74kg
という感じで、急激に降下しています。
さすがに一般人が1年で10㎏の茶葉を飲むとは思えず、お茶ブーム到来&収束、とかで片付く量とは思い難い…
 
というわけで、ちょっと考えてみた
仮説1:観光客が押し寄せ国内の消費を後押しした。
仮説2:お茶関連の工場が設立され一時的に茶が集まった、その工場で飲料等に加工して出荷された分が茶輸出量にカウントされない
仮説3:前提となる数字に誤りがある(人口は把握できていないだけでもっと多いのでは?等)
仮説4:ボストン茶会事件ごっこが流行った
 
 
UAEに工場建てるとも思えないし、イベントで片付く量かね、これはもう4でしょ、4。
…と、思ったら、2005年に「ドバイティートレーディングセンター」が設立されていて、ここで保管・ブレンド・パッキングなどなどを一手に引き受けているらしい。(※3
お茶生産国→UAE→アラブを中心とした各国へ再輸出、という流れになっているのかと思われます。
 
ただこの影響だとしたらなおさら輸出量の少なさが気になるところなのですが、
ある程度貯めこんでいたりするのでしょうか…
また、2009年に Coffee & Tea Conventionが開かれたという事もあり、国内で消費されるお茶の量は例年より多かったと思われます。
このイベントのためにお茶用意してたという記事も見かけたのですが(※4
いまいち、これが原因だ!と確定できる要素が無い感じですかね。理由も1個とは限らないだろうし。
ただいずれにしても、いち個人が消費するのが困難な量からの急激な低下は、個人単位ではない大きな単位での売買があるんじゃないかなと思います。
 
 
それにしても、UAEの皆さまはどのくらいお茶を消費していらっしゃるんでしょう。
昔から、スリランカ低地産紅茶スキーとして有名な国なので、上位ランカーであることは間違いないと思うのですが…
 
お茶関連の機関が集計した統計を待てという事になるのでしょうか。
 
 

あなたもできる!年間6.24kg消費!!

6240g÷365日 = 17.09589041g/日
 
1日17g 紅茶換算だと1人用ティーポットで4杯ちょい ティーバッグで7個前後という感じでしょうか。
起きてる間、2時間に1回マグカップで紅茶を飲むだけの簡単なノルマです(`・ω・´)
 
わーい積み茶がすぐ無くなっちゃうねー(棒

昔のイギリス人は4kg飲んでたとの噂もあるんですが、そのくらいが限界じゃないかなと…。

出典
※1 http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_tea_consumption_per_capita
※2 http://www.jetro.go.jp/world/middle_east/ae/basic_01/
※3 http://www.dmcc.ae/jltauthority/tea/dubai-tea-trading-centre/
※4 http://www.smeadvisor.com/2010/06/the-growing-uae-tea-industry/
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