忍者ブログ
Admin / Write / Res

紅茶サイト Tea for Life別館

紅茶サイト「Tea for Life」のブログ部門です。 紅茶ニュース、商品レビュー、紅茶専門店レポなどをお届けします。 Tea for Lifeは紅茶をカジュアルに、もっと身近に楽しむ事を目指しています。
[436]  [435]  [434]  [433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428]  [427]  [426

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ムジカオーナーの新刊「ティープリーズ」

大阪にあるティーハウスムジカのマスターさんが書いた本「ティープリーズ」を読みました。
先に読んだ方の感想を漏れ聞いたところ、痛烈な批判がたくさんで面白い、という、期待していいのか恐れるべきなのかわからない内容だったので、ちょっとビクビク。
20120114.jpg
ムジカオーナーの方針が、茶園指定紅茶はナシ(本内ではマニアックな紅茶党、とこき下ろす)で、番茶感覚で紅茶をガブガブ飲みましょうという考えらしく、それに基づいて現在の紅茶事情へのご意見を綴った一冊となっているようです。
 
で、どんな批判がされているのか気がかりだったのですが、若者や初心者などの人を対象としたものでは多分なく(「紅茶業界で有名な方」という人は時々出てきますが…)
物品だったり、協会のあり方についてだったりなので安心できました。
 
前もぐだぐだ書きましたが、「◯◯を飲んでいる奴はダメ」などの、批判のターゲットを人に向けたものは、紅茶愛だとは思いません。自分が優越に浸りたいがために紅茶を使っているだけだと思っております。
実際に「フレーバーが好きな人は似非紅茶好き」というつぶやきを目にした事があるのですが、こんな事を言って何になるというのでしょう。
フレーバーは良くないと言いたいのなら考えなくては。
なぜ今、巷にはフレーバーティーが溢れているのか?
無着香の紅茶が良いと紅茶店の皆さんは言います。なぜそれが定着しないのか?
お店が売るから悪い?買う人が居なければ消えていく、求められているから発売される。
誰に?なぜ求められるのか?
 
毎日ぐるぐるこんな感じの事を考えてるんですが、答えは出ないですね。
普段あまり紅茶を飲まない方が、時々リフレッシュするために好きなフレーバーを手にとったりする、で、そういうニーズが多いのかな?と予想できますが、もし本当にそうだとしたらあまり目くじら立てることじゃないよなーと、私なんかは思うんですけどね。
無着香のほうが美味しいっていうなら、バカにするより布教しよう。
(フレーバーティーの増加についてはまだ理由があると考えてます。後述で。)
 
 
と、グダグダ書いてしまいましたが、こんな感じで今の紅茶について考えさせられる一冊です。
 
本の中で気になったことを調べてみた
 
■紅茶の輸入自由化と現在の紅茶の姿について
そもそも制限されていたとは知らなかった。という輸入自由化です。
自由化されたのが1971年で、どうやらそれより前に日本で紅茶というと「リプトン」か「日東」が2強、それ以外のメーカーも2,3あったとどこかで見かけた記憶がありますが、メジャーなのはその2社でしょうか。
自由化となった翌年の1972年の段階で、リプトンのシェアが4割とのことなので、紅茶商品の選択肢の少なさを物語っていると思います。
ティーバッグの発売が開始されたのは両社とも1961年のこと。あら案外年季が入ってるのですね。
参考:リプトン100年の歴史
   日東紅茶の歴史
 
ついでに今ある紅茶メーカーさんの設立年を載せてみます。
神戸紅茶 1925年
片岡物産が「トワイニング」の代理店となる 1965年
えいこく屋 1974年
カレルチャペック 1987年(※修正いたしました、すみません)
マリアージュフレールジャポン 1988年
リーフル 1988年
ルピシア(旧レピシエ)1994年
ジークレフ 1995年(教えていただきました、ありがとうございます。)
 
と、なんとまぁ、神戸紅茶の老舗っぷりが凄いのと、ルピさんが案外新しいのが凄い。
これを見る限り、80年代後半から90年代はじめにかけて、紅茶を売るお店が増えた=紅茶の選択肢が広がったようですね。
デパ地下の紅茶コーナーはいつごろ出てきたのか気になるのですが、調べられないので割愛します。
2000年代に入るとネットショップが出現しますので、80年代以降お店が増え続けているのでは?と予想できます。(何もデータらしきものはないのでこれは妄想ですが。)
 
で、今まで紅茶を買うならリプトンや日東しか無かったものが色んなお店から選べるようになった。ということは、メーカー間の競争が発生するわけです。
他にはない個性的な紅茶を開発して差別化を、と考えるのは自然な事のような気がします。
 
昔は良かった、だとするなら、それは保護されていたからなのかもしれません。
これからどうすればより良い方向に進めるのか、そもそもより良いとはどういう状態なのか、考えていく必要があるんだとは思いますが
んなことお前が考えてどうすんのよ。というお声をいただきました。
だな。
そう思うわ。
 
 
■ティーバッグを…押すなよ、絶対押すなよ!
「私の場合は、濃く出るようにスプーンの背でギュウギュウとこれでもかというほど押し付けます」(p37)
 
な、なんだってー!!!!!
 
イガイガしないのかな?前にイガイガになった記憶が…
ちょっと今度ギュウギュウに押してみる!
 
 
Comment(9)
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
※スパム対策のため現在URLの入力があるコメントは登録できません。
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
んだんだ。
ですです。まず布教ですよねーw。

紀伊國屋webで注文しました!ご迷惑おかけして申し訳ありませんでしたm(__)m

紅茶、紅茶飲料がこの先どんな拡がり方をしていくのか楽しみです。

堀江さんの憂いも楽しみ…
「ティープリーズ」は「カジュアルティープリーズっ!!」っていう叫びなのかも…とかf^_^;

ままー URL 2012/01/15(Sun)22:10 編集
こちらこそ
Amazonで売ってるとかウソ情報を失礼いたしました(;´Д`)
でもほんと、いつかAmazonで買えるようになるとよいのですが〜…

文中では長年日本人が飲んできた番茶のような紅茶を求められているように思えました。
良い面も悪い面もあるかもしれないけれど、色んな楽しみ方が増えていくのを勝手に期待しておりますw
やな 2012/01/16(Mon)22:30 編集
すっきりしました
おじゃまします、私も読みました
すかっとしました
迷ったり悩んだりしていたことが、吹き飛びました
昔から、堀江さんは紅茶を日常茶として位置付けています
それは、堂島のムジカティーの通路両側に貼られている、お茶を飲んでいる産地の方々の写真を見るとわかります
私は紅茶について考える時、その写真を心に思い浮かべます
堀江さんには長生きしてもらいたいです~
すーさん URL 2012/01/16(Mon)23:41 編集
無題
やなさんのブログは率直かつ紅茶への愛情いっぱいで、
面白いですね。

フレイバーティーについては、わたしも同感です。
詳しいことは知りませんが、
売り物にならない茶葉に付加価値をつけて人気商品にしているんですもの。
ルピシアの功績は大きいと思います。

とは言っても、
「紅茶には詳しいのよ~」と言ってる人が
好きな紅茶はフレイバード・ティーだったりすると、
ぷぷぷって思ってしまいますが(ナイショ)
南野望里子 URL 2012/01/18(Wed)14:49 編集
無題
すーさんさん>
産地の写真、見てみたいです〜
都内の紅茶専門店の中には、客が茶葉の種類を知らないのに店に来る事を公式のHPで怒っている店もあり…
なんか、お店側がこれじゃあなぁという気がしております。
堀江さんのお話聞いてみたいです^^

南野望里子さん>
ありがとうございます。敵も多いだろうなーと思いながらいつも書いてますw
あくまで私の意見なので、そうじゃないと思う方にとっては全然納得できない内容になっていらっしゃるかと思っております。
南野さんから見れば、ミッソミッソ言って喜んでる私なんかププッって感じでしょうか。(/ω\)ハズカシーィ
笑っていただけると幸いですw
やな 2012/01/18(Wed)21:42 編集
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
さっそく新発売情報です。
ドロリッチにダージリンが仲間入りです。わたしはまだ買ってませんが、いつか買うつもりです。
桐山 桜 2012/01/19(Thu)22:04 編集
おめでとうございます
桐山 桜さん>
ええええーーー本当ですね!知りませんでした。
これは買ってきます(`・ω・´)
ミルクティーバウムは未だみつからずw 謎ですw
今年も宜しくお願いいたしますm(_ _)m
やな 2012/01/20(Fri)07:54 編集
無題
やなさんはじめまして。
恐れながらブログをいつも楽しく納得の発見をさせていただき、楽しみにチェックしています。
(ツイッターも楽しく見ています。当方ツイッターしておりませんので挨拶できずこちらでご挨拶させていただきました)

堀江さんの本を東京では店頭で買うのは難しいかなぁとおもっていたところジュン○堂で発見!「紅茶の本」「紅茶で遊ぶ観る考える 」(同じく堀江さん著)も購入してじっくりと読んでいるところです。

表紙がペーパークラフトで堀江さんに似てよくできているなぁ・・・

大阪に住んでいた時有名な紅茶の人でご本人のお話を聞くのはこの本が初めてです(10年以上前からお名前もお店も知っているのですが・・)

読んだ感想は、よく荒木先生が帯コメントを載せてくれたなぁ・・・な思いました^^:::

やなさんのぶろぐを拝見して、ココはうちと一緒や!とおもうこともありうれしくおもったり・・。

ひみこ 2012/02/14(Tue)19:44 編集
はじめまして
ひみこさん>
はじめまして、コメントありがとうございます。
関西にいらしたのですか!ムジカの紅茶は美味しいですよね、羨ましいです^^
よろしければまたいらしてくださいませ〜
やな 2012/02/15(Wed)01:03 編集
プロフィール
HN:
糀谷 やな
自己紹介:
紅茶好き、紅茶と名のつくものには何でも釣られます。
紅茶専門店は170店舗巡ってます。
管理人へのご意見・ご感想は

まで。


ホームページはこちら↓↓
バナー
最近反響があった記事
最新コメント
[08/06 やな]
[08/01 ろはん]
[06/23 やな]
[06/22 つとむ]
[04/05 やな]
最新TB
お役立ち紅茶ツール
紅茶屋マップ
(今は)首都圏の紅茶屋さんマップ。「このお店追加して」を随時受け付けております。
紅茶アンテナ
はてなアンテナ。紅茶店のホームページ更新状況がわかります。
ブログ内検索
カウンター
PR
Copyright ©   紅茶サイト Tea for Life別館 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Photo by Kun  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]