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紅茶サイト Tea for Life別館

紅茶サイト「Tea for Life」のブログ部門です。 紅茶ニュース、商品レビュー、紅茶専門店レポなどをお届けします。 Tea for Lifeは紅茶をカジュアルに、もっと身近に楽しむ事を目指しています。
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今年も駒大!~駒大紅茶文化研究会さん突撃記録~

秋です、学園祭の季節です!
というわけで今年も駒沢大学さんにお声をかけていただいたので、調子に乗ってホイホイお邪魔してきました。
去年のレポートはこちらより
 
場所は去年と同じ駒沢キャンパス9号館の1階、
今年の店名は「HONEY POT」いかにも美味しそうな名前です。
20111105.jpg
オープン間もなくで満席になってしまう人気店舗のようなので、入店できるかドキドキでしたが、カウンター席をかろうじてGET。
 
メニューは裏表があり、表面はストレートティーのメニュー、
紅茶はダージリンセカンドフラッシュに始まり、アッサム、ニルギリ、セイロンティー5種、キームンやラプサンまで揃っているというすごさ。
 
裏面はフレーバーとアレンジティー、スイーツのメニュー。
フレーバーのラインナップは一部ルピシアさんかな?と思われます。
紅茶のお値段はポットサービスで300円、
スペシャルメニューは500円となっております。
 
食べ物は、トーストや市販のお菓子を工夫したものがメイン。
今回はお菓子の盛り合わせ、題して「森のクマさん」(200円)をいただいてきました。
201111052.jpg
右側のクッキーがクマさん顔になっているのです!
市販品を使ってこの加工は凄いアイディア。
 
ちなみに姉妹品は「木の上のリスさん」です。
究極の選択すぎる。クマさんかリスさん、どっちかなんて、選べない>< (選んだけど)
 
紅茶は私の定番、ディンブラです。
201111053.jpg
ポットに茶葉が入って居ないタイプで、紅茶は非常にウマーイ!
いやこれ専門店で出てもおかしくない味です。美味しい美味しい。
お菓子も盛り合わせの一品一品が違う味わいになるように加工されていて、まるでアフタヌーンティーをいただいているかのようでした。
紅茶がすすむすすむ。
 
学園祭という事で色々と制約もあると思うのに、ひとつひとつが工夫されてて本当に凄い。
そしてキッチン設備も満足ではないであろう環境でどうやってこの紅茶を淹れたのかマジで謎w
ちゃんとした設備が無いからしょうがないよね、という言い訳はしなかったんだろうなーと思うと、ただひたすら頭が下がります。
 
駒沢大学さん今年もありがとうございました。
美味しい紅茶をごちそうさまです(*^_^*)
 
学園祭は明日もありますので、気になった皆様はぜひどうぞ。
私の代わりにオリジナルブレンドを飲んできてくださいましw
(2日目しか出ないブレンド。今年は飲めなかったw)
 

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シャング・ラ・ホテルの紅茶の日アフタヌーンティー

トワイニングさんとシャングリ・ラホテルさんがコラボされた、
「紅茶の日」特別アフタヌーンティーに行って参りました!
なんとこのアフタヌーンティーには、トワイニング10代目のスティーブン・トワイニング氏がお見えになり、お客さんがブレンドした紅茶を飲んでいただけるという、超豪華な特典がついておりました!

前日からもうそわそわです。

まずはアフタヌーンティー
ウェルカムドリンクは、アールグレイとオレンジ(だったはず)のカクテルです。
ほとんどアルコールは感じられないらしいです。
食べ物は、「プリンスオブウェールズ香る皇居ハチミツ、 ホワイトスティルトンと胡桃入り竹墨コーン」
20111101.jpg
ほんのり甘い竹墨のコーンの中に、胡桃とチーズが入った一品。
甘さとしょっぱさがなんとも絶妙な一品です。

201111012.jpg
続いてはアールグレイとオレンジのサバラン。
中にキャラメルのようなほろ苦い部分と、アールグレイから感じる酸味の爽やかさがなんとも言えない一品です。
お酒が弱い体質なので、洋酒がちょっと効いてるように感じたのですが、ホテルのかたに聞くと「洋酒は全部飛んでますので、入っていないです!」とのこと。
あ、あれ…そうなのか。
香りで酔っていたのかもw

紅茶は、このイベントのためにトワイニングのティーブレンダーさんが特別にブレンドしたという
「ジャパニーズアフタヌーンティー」
キームンとセイロン2種と、ジャスミンのブレンドだそうです。
温かいうちはジャスミンの香りが立ち、少し冷めてくるとキームンの味わいが感じられる、なんともオリエンタルな紅茶でした。美味しい〜

そして待ちに待った3段トレイ!
201111014.jpg
下から、ケーキ3種類
 ・モンブラン
 ・レモンタルト
 ・洋なしとショコラのムース
201111015.jpg
中段
 アールグレイで香りをつけた鯛のオープンサンド
 アッサムが香る栗のコロッケ
 ダージリンが香るマスカットワインのゼリーとフォアグラのパルフェ
 ベリーのチャツネ付き鴨の胸肉のサンドウィッチ

201111016.jpg
上段 スコーン3種
 プレーン・レーズン・イングリッシュブレックファスト

1個ずつ写真を付けてご紹介したいのですが、写真の量が半端無くなってしまうので断念…
スコーンやスイーツはやや小ぶりで、これだけの量でも問題なく食べる事ができました。
ほんのりと甘さがあり、そのままでも紅茶と合いそう…
もちろんトッピングが付いてきていて、それが下記
201111013.jpg
左から いちごジャム、ピスタチオカード、クロテッドクリーム、ハチミツ

個人的に、ピスタチオはちょっと評価されすぎじゃないの?と日頃思っているのですがw
このピスタチオカードはもの凄く美味しかった!

その他の料理もどれも美味しく、また紅茶とよく合う…(*´Д`)…
栗のコロッケ美味しいよ栗のコロッケ。

紅茶は飲み放題で、トワイニング社のラインナップの他にホワイトティー、アッサムセカンドフラッシュ、それと上記のこのイベントのための特別ブレンドティー、シャングリ・ラ・ホテル特別ブレンドが楽しめます。


そして、そして待ちにまったトワイニング氏とのお話…
わざわざ各テーブルを回っていただき、実際にお話をすることができました。
通訳さんから「何か質問はありますか?」と聞かれましたが
質問なんて何も考えていない私、頭真っ白です。
とりあえず握手だけしていただきました。
手がおおきい!

そして各人がブレンドした紅茶を飲んでいただけることに!
ブレンドは、トワイニング社が出している各紅茶と、3種類のハーブを組み合わせるものでした。
201111017.jpg
これなら家でも、いくつかの紅茶を組み合わせて自分でブレンドが作れそうですね。

無難にセイロンとアッサムを組み合わせたら、なんかもやっとした味になってしまいちょっと失敗w
ご一緒してくださったかたは、キームンと矢車菊をブレンドされており、そちらはエキゾチックな味と香りで非常に美味しかったです。
もう一人の方はジンジャーをアクセントに使っていて引き締まった味わいでこちらも美味。
ぐぬぬ…私も美味しいブレンドが作れるようになりたいっww

そして豪華なお土産付き。
木箱に入ったアッサムセカンドフラッシュをいただきました。す、素晴らしい…

シャングリ・ラ・ホテルさんは、本日付けで美味しい紅茶のお店認定店になり、
アフタヌーンティークラブという非常に魅力的な会なども開催されているようなので
機会がありましたらまたまたぜひぜひこちらで紅茶を楽しみたいです。

そしてトワイニングさんとの紅茶買ってくる!!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ


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地紅茶サミット2011 行って来ました!

入間市で開催されている地紅茶サミット2011に行って参りました。
案内文はこちら(※PDF)
地紅茶サミットは今回で10回目、開催地は全国を転々としているイベントです。

サミットは基本、物販がメイン。
もうひたすら和紅茶関連商品しか売っておりませんが、見た事もない商品が取り揃えられております。
しかも紅茶が安い。
専門店で扱う紅茶は、より良いものが集まっているのか、確かに美味しいのですが50gで2,000円台クラスのものになりがちですが、サミットでは作り手さんが直販しているケースもあるらしく、お値段も50gで700円とか、500円とか買いやすい価格帯のものがちらほら。
試飲はほぼできません。

ただ、企画モノのカフェがあり、事前に500円のチケットを購入すると、和紅茶10種類が飲み放題、お菓子もあれこれつまめます。
(でも私はあんまり飲み食いしないよう釘を刺された…なぜw)
20111022.jpg
日本各地の紅茶と、その地元のお菓子のお薦めペアリングが紹介されており、実際にその組み合わせを楽しむ事ができます。
いくつか試飲させていただいたうち、個人的に気に入ったのは
・麻宮紅茶
 →まず味がしっかりしていたのが◎、ほのかにフルーティーな味わいを感じました
・杵築紅茶 ファーストフラッシュ
 →おそらく「くれは」さんのもの。いつも飲んでいる紅茶に近い感じがしました。とはいえダージリンでない、アッサムでもない、ニルギリ…も、なんか違う…
 キャンディ?
 この間の豊後大野も美味しかったし、大分県凄いですね。

聞いたことがないお菓子「かるかろ」なるものがあったので食べてみました。
かるかんのタイプミスかと思ったのですが、かるか「ろ」で正解のご様子。
焼きメレンゲのお菓子のようで、シンプルな味が和紅茶とよく合いました。
かるかろが白いので、写真にするとこんな感じにw見えにくいーw
201110223.jpg

もうちょっとブースやイベントが増えてくれると足を運びやすいかな…とちょっと思ったり。


さて、今回最も楽しみにしていたのが磯淵さんの講演です。
内容をざっくりとご紹介。

・紅茶が選ばれる理由
お茶の中で最も飲まれているのは紅茶、世界で生産されている7割が紅茶だというのは有名な話です。
お茶が選ばれるにはワケがある!
理由のひとつは安さ。 ピンきりではありますが、昔から庶民が飲める価格帯ですよね。
そしてもうひとつは聞いて驚いたのですが、赤ちゃんに薄めた番茶を飲ませる習慣があるらしい(赤ちゃん番茶)とかなんとか。
これは日本だけでなく、お茶の産地である中国やスリランカでも同様なのだとか。
つまり、
赤ちゃんにも安心して飲ませられる成分である部門第2位らしいです。

…1位は何か? やっぱ水です。
とはいえ生水が危険という地域はまだありますので、綺麗な水という事になるかと思いますが。


・消費者は料理人である
消費者は料理人であり、紅茶は材料のひとつである。
単品で完成する刺身のような料理もあるけれど、切ったり盛ったりする作業は必要。
使いこなして初めて開かれるものがあるとのこと。

あと、材料なのだから、常識にとらわれて「変な使い方はやめましょう」と言うのはナシ。とも。
こ、これはネタ紅茶容認発言……は、私の脳内変換としてw
しかし、今ではメジャーになった紅茶にバナナやイチゴなどのフルーツを入れるアレンジティーは、誕生当時はネタ紅茶扱いだったようです。
レモンだってフルーツじゃない?という疑問は「いやレモンは伝統だから」と言われたとか。

受け入れられないものは必ず消えるから、もしアレンジティーがダメな物なら5年後、10年後には消えますよ。と言って今に至ると。
広がりましたね、アレンジティーの世界。


・食べ物のための紅茶
これは国産紅茶セミナーの時にも仰ってましたが、人は美味しい紅茶より美味しい食べ物のほうに興味が向く、紅茶そのものが美味しい事を目指しているひとは一部のマニア層のみだと。
例えば、道行く人に「今年のクオリティウバはアイスレビーがいいですよね」という話をしてもほぼ通じない、けど、美味しいケーキや美味しいラーメンの話ならみんな興味を示してくれる。
食べ物を美味しくさせるというアプローチから紅茶を考えるのが、商品開発であると。


以上の話を聞いてあれこれ考えたのですが、
純粋に良質な紅茶を追い求める人ももちろん必要。
でもその紅茶はとても高価になるだろうし、産地がどうとか作り方がどうとかいう話は興味ない人をどんどん遠ざける。

そういうのはざっくりと無視で、ただの「紅茶」として簡略化することで、生活の中に紅茶を取り入れよう、紅茶を消費しようという考えも、必要なんだと思います
生産されている一握りの良質な紅茶しか許容できないなら、握られなかった紅茶農家さんはどうすればいいのかという事にもなりますし…

でもそれはどっちが良いとか悪いとかいう話じゃなくて、
前者はよりよい紅茶を知ってもらうためのものだし、後者はまず紅茶を飲んでもらう事を目標としていると思うから、
片方じゃダメで、両方必要なんだと思います。
より良い紅茶だと分かってもらうには、そもそも論としてデイリー紅茶の味を知っていないと、差がわからんでしょ。

そしてスペシャルな日はスペシャルな紅茶、毎日はデイリーな紅茶を楽しめばいいじゃないですか。
昔は日本茶でそうやってたはずなんです。お客様に出す用と、適当に飲む用のお茶は違ってた。
この間のブレンドのお話からも判るように、イエローラベルやデイリークラブはその辺心得ていると思うんですが、
それをスペシャルと比較して不味いと評価したり、コスト面で絶対デイリークラスのお茶しかつかってねーだろというような(自主規制)とかが「高級なお茶を使いました!」とか言い出すからこう、もやっとするんですよね。


なにぶん考えをまとめるのが遅いので、今はまだもやもやしている状態ですが
とりあえずイベントのレビューなので、ここまで書いておいてアレですが、思想についてはまた改めて。

地紅茶サミットは23日も開催されており、くれはさんの講演もあるみたいなので
気になった方はぜひどうぞ。
ただし、バス便は相当不便です。




あ、そうそう、忘れずにちゃんとネタも仕込んできました。
201110224.jpg

後日レビューします♪
 
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英国フェア2011 行って来ました

何年も行きたくて行けなかった日本橋三越の 英国フェア に、ついに行って参りました!
今年の英国フェアは5日から17日まで開催しているようです。
土日だし混雑してるかなーと思ったのですが、思ったほどでもなく…デパ地下の賑わいとあまり変わらないかな、というイメージです。

メイン会場は本館7階、足を踏み入れると…これは、とても、危険w
入ってすぐに紅茶が売られていて、しかも店員さんが口々に
「お客様…こちら日本では入手しにくい…」「英国フェア限定の…」なんて言うもんだから
もうホイホイひっかかります。
そういえば、紅茶好きなんですね〜なんて言われたけれどあれ店員さんひいてたかもしれない。
ま、いいや(゚ε゚)!

では取り扱っていた紅茶のご紹介
・インフューズ
スチュワート麻子さんとこの紅茶です。本も売られておりました。
プラカップで試飲があり、私がいただいたのはイングリッシュオーチャードティー。
渋味が少なくて…というか、渋くないようにあえて淹れたのかも?と思うようなライトな味でした。

・リッジウェイ
H.M.Bが美味しいんですよね。50g缶は見かけなかったのでついお買い上げ。
売られている所はあまり無い…と、思っていたら最近はネットショップでお手軽に買えるようになっているようです。
便利な世の中になったもんだ。

ちなみにこのリッジウェイを扱っている会社さん、風変わりなジャムを揃えており、
チリジャムとか、オニオンジャムなんてのがありました。

あー、ジャムという名のしょっぱい調味料なのね、と都合よく解釈していたら、原材料に「砂糖」が入ってて甘さがあるらしい。
ど、どんなんなんですかチリジャムってwwww
店員さん曰く「スイートチリソースみたいなもんですよ!」とのこと、
開けて匂いを嗅いでみたら唐辛子の香りでした。
ジャムの試食もできるようなので、我こそはというツワモノ様はぜひ。

・トワイニング
英国紅茶といえばこの会社を抜きには語れない、トワイニングさんです。
いつもの商品のほかに、日本未発売の2種類のアールグレイ
 ジャスミンアールグレイ と ブロッサムアールグレイ が登場してました。
紙コップで試飲あり。私がいただいたのはジャスミンでした。

英国本店のほうでは、アールグレイの始祖(もう1社始祖を主張してるところがあるけどトワイニングを始祖と表現します)らしく、アールグレイの種類がとても豊富。
Twinings UK Earl Gray tea list はこちら

最近はパッケージに女性のイラストを描くようになっているようです。ロイヤルウェディング仕様の缶は本当に綺麗(*´Д`)ハァハァ
これが来てくれれば即買いだったのですが、残念ながら無し。

しかしこれは、後々日本でもラインナップが増える…かも、しれませんね。

・フォートナム&メイソン
売り場はありましたが、英国フェアならでは、というものは無かったかな。
一応イートインコーナーでカレーが食べられるようですが、どうせ行くなら地下のほうがいいかも?という気がしました。

・ハロッズ
福袋の扱いがあり、またこちらもイートインコーナーがありました。
目玉商品はNo.14のソフトクリーム、ということで…
うへへ、いただきます。
20111008.jpg
机の色との関係か、ちょっと白っぽく映ってますが、実物は濃いベージュ色でした。
食べると紅茶の渋味がしっかり感じられて、うまああああああい!
お値段は450円で、ほんのり…お高いかな、まぁ三越様価格ということで。
他にも、ティーフロートなども楽しめるようです。ストロベリーとオレンジのフロートとか、見た目も可愛らしく美味しそうな物が多かったです。

・ベノア
主にスコーンが売られていました。紅茶はかなり限定されていたような…
スコーンは人気で人垣が絶えず、ちょっとよく見えなかったのですが、期間限定品も含め全種類が着ていたような?
お得なセットも販売されていました。クロテッドクリームが買えるのがベノアさんの嬉しいところです。

・ティーパレス
パレス!私の愛するパレス!!
こちらも売り場はあれど、英国展ならでは、という部分は無かったかな。


…あと1社あるんですが、その会社がAmazonで怪しい紅茶(賞味期限大丈夫なのかな?と思ったり価格がどう見てもボッタクリだったり)
を売っているので、今はご紹介を控えます。
店員さんは悪い人ではないです、謎の会社ですねー


というわけで今回の戦利品はこちら
201110082.jpg
もともと、モルトビネガー狙いだったんです、ホントホント、
んまぁ、でも3本は買いすぎだろうと我ながらおもいますが。
さ、三本セットだったんだもん!

201110083.jpg
こちらも英国フェアで売ってたフィッシュ&チップス、
早速モルトビネガーをたっぷりかけていただきます。

これからビネガー生活が充実しそうです、(´∀`*)ウフフ


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「ボストン茶会事件」は誤訳なのか?~リプトンイベントに行ってきた~

喫茶のほうは終了してしまった銀座のリプトンさんですが、紅茶教室のほうは引き続き開催中です。
紅茶についての深い研究から、紅茶とは直接関係の無いカルチャー講座まで色々とイベントを開催されているようです。
 
今回は、私の大好きな歴史イベント「ボストン茶会事件の真相」にお邪魔してきました。
 
ところでこの茶会事件、「party」は集団の事だから、茶会は誤訳、という意見も多く見られるのですが
はたして誤訳なのでしょうか?
イベントの内容は誤訳かどうかではなかったのですが、個人的に前から気になっていた部分を、レポートを兼ねてまとめてみました。
 
 
【概要】ボストン茶会事件とは何か
1773年12月16日、インディアンの格好をした集団が、ボストン港に停泊していた東インド会社の船を襲撃。
船から紅茶の入った箱を海に投げ捨てた事件。
 
んー、これだけ見ると本当に奇妙ですねw
彼らは何故船を襲い、他の物資ではなく「紅茶」を投げ捨てなければならなかったのでしょうか。
そしてそれが何故、歴史的大事件と呼ばれているのでしょうか。
 
 
【彼らはなぜお茶をターゲットにしたのか】
事件が起こる10年ほど前の1763年、ふたつの戦争が終わりました。
ひとつは、北アメリカ大陸の覇権争い「フレンチ・インディアン戦争」
この戦争が終了した時に、アメリカの先住民族との関係を安定させるため、「アメリカに住んでいる人はアパラチア山脈より西に行ってはイカン」という、1763年宣言が出されます。
 
この宣言は恒久的なものではなく、徐々に西に侵出する目論見だったようなのですが、
当時は既にイカンと言われた場所にも入植が進んでいたそうです。
その人達がどうなったのかは不明ですが、この宣言をきっかけにアメリカに住んでいる人たちに、イギリスに対する不満が高まったようです。
 
そしてもうひとつは、ヨーロッパで行われた「七年戦争」。
発生した戦費を賄うために、当時の内閣は増税を決定します。
砂糖法(1764年)、印紙法(1765年)タウンゼンド諸法(茶・ガラス・紙・ペンキ:1767年)…
しかしあまりに酷い増税だということで反対運動が起き、茶税だけを残してタウンゼンド諸法は撤廃されました。
 
なぜか茶税だけが残った税金。北米大陸ではこの税金を逃れるために、イギリスではなくオランダからお茶を買うようになっていきます。
そのため、イギリスが仕入れたお茶は売れ残ってしまい、東インド会社は大量の在庫を抱える事になります。
そこでイギリスは、北米大陸の住民に、東インド会社以外とのお茶の取引を禁止する「茶法」を制定。
この法律も大いなる反発を生み、イギリス製品の不買運動などが発生したそうです。
 
 
【誰が船を襲撃したのか、また彼らは「茶党」だったのか】
一連の事件を起こしたのは、「自由の息子達」と名乗るグループ。
彼らはボイコットを主導するだけでなく、東インド会社の茶商人を襲撃するなど、いわゆる急進・過激派だったようです。
茶法に反対を表明する彼らは、1773年12月16日、ボストン湾に停泊していた船を襲撃し、積荷の紅茶を湾に投げ捨てる事件を起こします。
 
「ボストンティーパーティー」のパーティーを集団だと訳すると、彼らがそのパーティーメンバーになるわけです。
 
自由の息子達は組織化された集団ではなかったようですが、その目的は北米大陸の自治権獲得にあるのはあきらかで、
どうみてもお茶に関する集団だとは思えません。
 
また船から紅茶を投げるためにその事件限りの「茶党」なるものが出来たわけでなく、自由の息子達による一連の活動のひとつであり、お祭り騒ぎ(炎上的な意味で)なのだから
やはり皮肉を込めてボストン茶会が開かれた、と言うほうが意味合い的にもしっくり来るような気がします。
 
 
========================
…と、ボストン茶会事件が誤訳かどうかについて、つらつらと書かせていただきました。
イベント講座の内容は、誤訳かどうかという話ではなく、茶会事件全般、当時のアメリカでの暮らしぶりなども踏まえて充実した内容でした。
 
他にも英国のお菓子作り講座や、テーブルウェア関連の講座もあるようなので
 
 
私のブログなので私見を書いたことに対して怒るという人は居ないかと想いますが、ソースが無いとイマイチ、という方は下記の本にも「お茶会」が正しいと書いてあるそうなのでぜひ。
 



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プロフィール
HN:
糀谷 やな
自己紹介:
紅茶好き、紅茶と名のつくものには何でも釣られます。
紅茶専門店は170店舗巡ってます。
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まで。


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