紅茶サイト Tea for Life別館
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色を重ねるように描かれるブレンドティーの世界~表参道「BELLOCQ」さんに行って来た~
表参道に行く用事があったので、最近上陸した紅茶ブランド「BELLOCQ」(公式HP)さんのアトリエに足を伸ばしてきました。
BELLOCQさんの紅茶は、H.P.DECO(サイトから音が出ます。注意) さんというお店の中にあります。
他では見かけないようなオシャレな雑貨・食器等が並ぶお店の隅に、紅茶コーナーが佇んでおりました。
棚には茶葉のサンプルが置かれており、お皿で茶葉の色味を、缶から香りを確認する事ができます。
一言でいうと、ここの紅茶の香りは重厚。
最初に感じる香りと、後からふわっと昇ってくる香りがぜんぜん違う表情で、かつ複雑。
気になって色んな茶葉を手にとっていたら、おもむろにヒゲの兄さん登場。
渋谷あたりから歩いてやってきたんだなという感じの非常にカジュアルな兄さん。
紅茶について語り始めます。
「この紅茶はジプシーの焚き火をイメージしてつくられていて、ちょっとだけラプサンスーチョンを加えて、焚き火の煙たさを演出させている。
そして焚き火の炎を糸唐辛子で表現していて、飲んだ時ちょっとピリっとした刺激がある」
えっ???
まさかの糸唐辛子ティー!?ラプサン入り!?(オリエンタルないい香りだった)
なになに、どういう事なの。
聞くところによると、足される素材ひとつひとつに意味とイメージがあり、
朝の森で深呼吸したときのイメージだと、松の葉やウッドチップが土っぽさを、
夏の日の庭をイメージしたお茶は、白茶をベースにした明るい夏草色。色とりどりのハーブを加えた賑やかさと、懐かしさを醸し出す
こちら母の日にイチオシの紅茶らしく、兄さん曰く
「紅茶を贈るということは、時間を贈るということですから。」
なんと……
説明を聞いて、明るい日差しの中で遊ぶ幼い子供と、それを見つめる母親、そして今は遊ぶ事が無くなった遊具が変わらずに置いてあるそんな情景が見えたような気がいたしました。
BELLOCQ…恐ろしい子(白目
というかこの店員の兄さんも恐ろしい子!
素材ひとつひとつがちゃんと役割を持っていて、それが組み合わさってひとつの情景を描く。
リーフレットにも書いてましたが、「カップの中に情景を表現する」という言葉がぴったり当てはまる紅茶屋さんだなという印象です。
抽出するほうも、濃い目に淹れて強い色を出してみたり、淡く淹れて味の変化を楽しんでみたりすると、もの凄く面白そうだなという気がいたしました。
あと特徴的だったのが、抽出してもあまり味に影響のない、「見た目用の材料」がわりとあるようでした。
中でも、日本の芸者さんをイメージした「KIKUYA」は、深い緑色の中に目の覚めるような紅色が散りばめられており、見た目でも非常に美しい…
↑の中央に写っているのがKIKUYA
↑の中央に写っているのがKIKUYA
味には直接関係ないけれど入っているパーツ。これは額縁のようなものなのかもしれません。
美術館に額縁を観に行く人は居ないけど、額縁ひとつで印象が変わり、かつ意識してないのに見ているもの。
お茶も飲むのがメインだけど、茶葉を見ないで淹れますという人は居ないはず。
紅茶を手にとって開封した時から、もうBELLOCQの世界なんですね
なんというこだわり。
とまぁ、ここまでこだわっているからにはそれなりのお値段になりそうですが
こちらの紅茶屋さんは値段設定が非常に謎です。
「アトリエバッグ」と呼ばれる、紅茶サンプルを入れるような紙袋と、
「べロックボックス」と呼ばれる、企業カラーの黄色い紙箱
この二つは50g〜100g(茶葉によってなぜか入っている量が違う)で2000円から3000円くらい。
が、「トラベラーキャディ」と呼ばれる、おそらく缶入りのものになるとお値段ががっつり跳ね上がり、40g〜100gで5000円以上。
例えばべロックさんのブレックファーストの場合、アトリエバッグは2000円(86g)なのにキャディは5300円(70g)という状態。
キャディどんだけ高いんですか(涙)
最後にもうひとつ。こちらの紅茶はティーフィルターなるものを扱っております。
「本当はゆっくり味わってもらいたいけれど、朝とか忙しい時はそういうわけにもいかないだろうから、このフィルターに茶葉を入れて、抽出終わったらフィルターごと捨てればいいから」
とのこと。
同じ発想なら別にお茶パックでも良いわけですが、違うんだ、そうじゃないんだ。
これはニューヨークで洗礼を受けオシャレに生まれ変わったいわば「聖お茶パック」であり、お茶パックを使う罪悪感を「ニューヨークスタイル」へと昇華させる強力な免罪符なんだ。
あーなるほどね。
欧州系の紅茶メーカーさんがティーフィルターを扱いだしたら、リーフの需要も伸びそうな気がするんだけど、どうかしらね。
ルピシアさんとかでそのうち扱いそうな雰囲気があるかも。
…と、長々と語ってしまいましたが、非常に興味深いお茶屋さんなのでした。
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