紅茶サイト Tea for Life別館
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中国から紅茶を盗み出せ!〜ノンフィクション「紅茶スパイ」が面白い〜
最近出版された本に「紅茶スパイ」というのがありまして
タイトルであんまり惹かれなかったので、スルーするつもりだったのですが、みーやさんにお勧めしていただき手にとってみたら…
タイトルであんまり惹かれなかったので、スルーするつもりだったのですが、みーやさんにお勧めしていただき手にとってみたら…
お、おもしろい!!!
私の好みどストライクな一冊でした。
時は19世紀、イギリスが「太陽の沈まない国」と呼ばれていた当時、植民地に生える珍しい植物をイギリス本国に持ち帰る「プラントハンター」が存在していた。
彼らが持ち帰った植物はイギリスの庭園を飾り、これがガーデニングとして定着してゆく。
そんな彼らに目を付けた東インド会社が、ある話を持ちかける。
中国から、紅茶を持ち帰ってくれないか…
命を受けたプラントハンター、ロバート・フォーチュンは、太平天国の乱真っ只中の中国を、上海から武夷山まで、チャノキを求めて旅をする。
やー面白い!
面白いわこれは!
紅茶の歴史を見てみると、紅茶が遠因となってアヘン戦争が勃発した、とあるのに、その後紅茶はインドがメインになっちゃって
わざわざ戦争したのは何だったの?アッサム茶発見でめでたしめでたしなの?と長らく疑問に思っておりました。
こういう背景があったんですねー
本筋とは関係のない点で気になったことをいくつか
・中国でベルガモットの香りの紅茶が作られていた?
明確な着香というより「茶葉の近くに果実がおかれていた」という感じのほうが近いのかも。
もしこれが事実なら、アールグレイ的なものの誕生が100年程度前倒しになり、メーカーがゼロから開発したのではなく既存のものをリノベーションしたという事になりそうです。
ただベルガモットは地中海の果実で非食用ですから、中国にあったのかどうか…中国で香りがつけられた…となると多少疑問が。
スエズ運河開通後、地中海を経由した時に茶葉と一緒に積まれたと考えるとありそうな気がしますが、スエズ運河の開通はこの本よりもう少し後の時代になるので、喜望峰を経由していたイギリス船がどこでベルガモットを積んだのかが疑問。
となるとやはり中国で…?
うーん、謎です。
ただベルガモットは地中海の果実で非食用ですから、中国にあったのかどうか…中国で香りがつけられた…となると多少疑問が。
スエズ運河開通後、地中海を経由した時に茶葉と一緒に積まれたと考えるとありそうな気がしますが、スエズ運河の開通はこの本よりもう少し後の時代になるので、喜望峰を経由していたイギリス船がどこでベルガモットを積んだのかが疑問。
となるとやはり中国で…?
うーん、謎です。
・品質について
等級と品質が混同してるのかな?と思われる箇所がいくつか…
あるいは、フォーチュンの仕事をよりドラマチックにするためにあえて…かも。
とまぁ、いくつかありますが全体的には非常に面白い!
紅茶がインドで育成されることで、歴史には記されないけれど経済が大きく変わった。
紅茶は産業である、ということがよくわかる一冊です。
ちなみに、この時代の辺りをスパイスの面から追いかけたのがこちら
大航海時代のイギリスとオランダを軸に、スパイス生産地を奪い合い、結果として誰が真のナツメグを手に入れたのか?
ということが書かれております。
血なまぐさいですがオススメです。
いやぁ、歴史って、本当に面白いですね!
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